前回の英会話力診断の統計結果が「永住おばさん予備軍タイプ」の人が多かったため、今回は中級者対象の記事を書きます。会話のとっかかりで「ネイティブ並みやん」と思わせる話法(小手先)を紹介します。
例えばオーストラリアにワーホリに来てる人が「なんでオーストラリアに来たの?(What brought you to Australia?)」という質問をされた時に、
「えーと、I wanted to learn English. Also, I wanted to have more experiences.」
訳:「エトネ。英語を学びたかった。あと、もっと経験が欲しかった。」
・・・みたいな返ししかできないとします。
これも決して悪い返しではないのですが、もっと「おぉこいつできる」と思われるための小手先テクニックを紹介します。
1.「結論は2つあります」と先に言ってしまう。
結論を先に言うとなんだか賢そうに聞こえます。二つ思い浮かばなくても、とりあえず二つと言っちゃいましょう。
2.枕詞を入れる。
This may sound a little random to you, but-
(ちょっと変と思うかもしないけど、~~)
You might be able to make a good guess, but~
(多分予想できると思うけど、~~)
That question actually does excite me a lot.
(その質問、ほんと好きなんですよ~)
3.小難しい単語を使う
I guessの代わりにI presume (予測)
I guessの代わりにI would assume(予測)
Veryの代わりにquite(とても)
Mainlyの代わりにPredominantly(主に)
Getの代わりにgain(得る)
文頭のFor exampleの代わりに文末のFor instance(例えば)
Kind ofの代わりにsort of(その類の)
manyの代わりにquite a few(たくさんの)
4.Whichでつなぐ
~~which would be my guess.
(っていうのが私の考えです)
~~which you might have guessed already.
(もう考えたかもしれないですけど)
~~which may sound quite typical to you.
(まぁ良くあるやつなんですけど)
~~which could be convenient.
(使えるかなと)
~~which you may agree?
(と思いません?)
5.In terms of(~~に関して)でつなぐ
「~~に関して」という、別に入れてもいれなくても良い情報を入れます。でもなんとなく賢そうに聞こえます。「食べ物何が好き?」「りんごです、フルーツに関して言えば」みたいな、あってもなくても良い情報を入れますが、なんとなく賢く聞こえます。
さっそく例を見てみましょう。
So what brought you to Australia? (どうしてオーストラリアに来たの?)
今までの解答:
「えーと、I wanted to learn English. Also, I wanted to have more experiences.」
訳:「エトネ。英語を学びたかった。あと、もっと経験が欲しかった。」
これからの解答:
Hmm. There are predominantly two reasons – which may sound quite typical to you, I presume. So one is that I wanted to gain more experiences in terms of my career – which could be convenient in the future. And the other reason – which you might be able to guess – is to improve my English.
「そうですね・・・主に2つ理由があるんですが、結構平凡だと思います。一つ目はキャリアに関する経験を増やしたいなと。将来使えるかもしれないので。もう一つは、まぁ予想がつくかもしれませんが、英語を上達させたいというやつです。」
便利なことに、これらの表現はパターンの使いまわしをしていけば、なんとどんな文章でもそれっぽく聞こえるんですよ。
What did you do in Japan? (日本では何をしていたの?)
今までの解答:
「I worked in a logistics company!」
訳:「物流会社で働いてました!」
これからの解答:
Hmmm. There are predominantly two things that I was doing in Japan – which may not sound that exciting for you, I would assume. One is that I was working for a logistics company in terms of my occupation, which I actually liked. The other thing I did which I put a lot of energy on, was to play soccer which I definitely enjoyed a lot.
訳:「そうですね・・・。主に二つのことをしていたんですが、そんな大したことじゃないです。一つ目は、職業に関してなんですが、物流会社で勤めていました。結構好きでしたよ。もう一つは、かなりのエネルギーを注いでいたんですが、サッカーです。これは確実にエンジョイしてました。笑」
How do you like Melbourne?(メルボルンはどう思う?)
今までの解答:
「I like it a lot! For example, really friendly people and nice parks! Sky, too.」
訳:「とても良いです!例えば、とてもフレンドリーな人達と、素敵な公園!あと、空。」
これからの解答
That sort of question gets me excited a lot! There are quite a few things which I really like. Friendly people, for instance – which you may agree with me. In terms of the structure of the city, you might be able to guess, but I like the beautiful parks which I go quite often. Oh and this may sound a little random to you, but I somehow like the sky.
訳:「あ、この質問好きなんですよ~。好きな点、たくさんあります。フレンドリーな人達とか。そう思いません?町の構造に関しては、予想がつくかもしれませんが、好きなので良く行ってるんですが、素敵な公園ですね。あと、これはちょっと変かもしれないですが、なんか空が好きなんですよね。」
どうでしょう。こういう回答をすれば、英語できると思われそうじゃありませんか??
え?これだけの文章なんてすぐに思い浮かばない?小難しい単語を知らない?
もちろんです!だからしっかりと準備をするんじゃないですか。こういうものはちゃんと会話の想定をして、テンプレートを作っておきましょう。会話の内容、決まってると思うんですよ。最初の5分なんて。「どうやってこの集まりを知ったの?日本で何をしてるの?オーストラリアで何をしてるの?週末には何をしているの?あなたは今何の仕事をしているの?」etc…
これに対して、それぞれのパターンを当てはめたテンプレートを作っていくのです。で・・・これをやっていくと分かるのですが、自分の話す言葉の節々でも自然にこのパターンが自然に板についてきます。それだけでもう、結構デキる感じ満載ですよ。
さて、これははっきり言って張りぼてですが、意外と大事なんです、このメッキが。なぜなら、相手を安心させるから。「あぁ、この人は普通に話して大丈夫なんだな」と思ってもらえます。つまり、外国人に心を開いてもらいやすくなります。(まぁその後怒涛のネイティブで英語で話されたら、正直辛いんですが・・・でもその分、ネイティブレベルで話してくれるので、自分の能力も飛躍的に高まっていきます。)
この方法は、中級者が上級者になる手がかりとなるかもしれません。私の場合はなりました。
というわけで、英語中級者の方には結構オススメです。張りぼて戦法。
今日は以上です。