先日から学生さんや会社の経営者の方等色んな方とお会いして話をしていますが、その中で「どうやったらそんな広い視野が持てるんですか?」「やっぱり英語ができると視野が広がりますよね!」と言われることが多かったので、色々考えました。

英語ができる=視野が広くなる?
まず一言断っておきますと、私は視野が広い・・・時もあれば、劇的に狭い時もあります。笑
ただ、自分の人生の中で「これを経験したから今の自分があるんだろうな」という経験の中に、世界を旅してまわったことや、世界中の人々と話した経験は無くして語れないと思います。
結論から言うと、英語ができることが視野を広く持つのに直接影響するかというと、多分そうではないんじゃないかと思います。
なぜなら、英語ができなくても視野がめちゃめちゃ広い人たちを、私は何度もお会いして、何度もその視野の広さに驚かされたことがあるからです。
ただし、英語ができた結果視野が広がることになった・・・という因果関係は多いにあると思います。
視野が広い人たちの共通点は何かというと、それはずばり「経験値」なのではないかと思っています。
経験値=長さだけではなく、「幅」
経験値の多さは視野を広くする。これは、まぁ当然の話だと思います。「こんなことがあれば、あんなこともある」と体感し続けてきた人達というのは、昔の経験と照らし合わせて、今目の前で起こっていることをジャッジ(決めつけ)せず、真実を見ようとする傾向があるように感じます。
ただ、年を重ねていても(むしろ重ねれば重ねるほど??)頭ごなしに否定したり決めつけたりする人も多く見るのも事実です。笑 どうすれば頑固おやじや頑固おばさんができてしまうのか?と考えた時、やはり思い当たるのは「経験値の少なさ」だと私には思えます。
事実、私よりも若い人で「この人は本当にすごく色んな経験をしてきたんだな」と感動してしまう人もいますし、私よりも年が上でも「経験値で圧倒的に負けた・・・」と言われたこともあります。この経験値とは何か?と考えた時に、それは「いかに多くの世界を見るか」ということなのではないか?と思い当たるに至りました。
いかにいろんな世界を見るか
ただ、一口に「多くの世界」と言っても、ある世界の中で、一本ずっと同じことをやってきた方は非常に柔軟で広い視野を持っている方が多いのも事実です。
例えば私はある農家さんのお話を聞いたことがあるのですが、とにかく「いいものを提供したい!!」と思い続けて作物を育て続けてきた人います。彼は非常に固い信念をもっており、「科学肥料や農薬がなくてもリンゴは育つはずだ!」と信じ続けて、7年失敗を続けた後、現在は有機農法に成功し、各地で有機農法を広めている方がいます。
彼は強い信念を持っているのですが、とにかく柔軟でした。分野が全く違うIT等の話でも非常に理解が早く、さらに「こうしてみればどうか?」などというアドバイスまでしているのです。
きっと彼は、「りんご」というものを通じて、色んな「世界」を見てきたんだろうな、と思います。一つのものを突き詰めると、何らかの「真理」というのが見えて来るのではないか・・・と、月並みな表現ながら思います。
一つのことを突き詰めると、いろんな世界に出くわす。これは一つの真理なのではないかと思います。
語学ができれば、色んな世界が見れる
さて、そんな前提がありつつも、私の場合、やはり一番大きかったのは語学ができたことだと思います。相手の母国語で話すと、表情が全く違うことがあってびっくりします。
先日は中国人と会って中国語を教わっていたのですが、こちらが「(それを漢字で)書いてもらえますか?」と中国語で聞いた時の「もちろんでーす!」という反応は、その瞬間まで私が見たことのない表情で驚いたのを覚えています。

きっと中国語がもう少しできれば、今は見えざる「彼女達の世界」がもう少し見えるようになるのではないかと感じました。
そして、彼女達は彼女達なりに掘り下げてきた人生があるのだと思います。ひょっとして彼女達はりんごではなくミカンを育てているかもしれません。そんな話も、直接話すことで「触れる」ことができれば、私の経験の幅も大きくなるんだろうか。とか想像しました。
今はGoogle翻訳等いろんな便利なツールがありますが、自分で話すことの大切さを改めて認識した瞬間でした。
結論
視野の広さは経験の「幅」で決まる
一つの世界でも、それを突き詰めればいろんな世界が見れる
語学ができれば、それぞれの世界の深さを掘り下げることができる
今日は以上です。